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2022年度共同研究プロジェクト 今津勝紀

採択課題名

岡山を中心とした地域歴史資料の保全と活用に関する基礎的研究

メンバー一覧(氏名、所属)

今津勝紀岡山大学・文明動態学研究所
岩崎志保岡山大学・文明動態学研究所
松下正和神戸大学・地域連携推進室
天野真志国立歴史民俗博物館
長志珠絵神戸大学・国際文化学研究科
福島幸宏慶応義塾大学・文学部
松尾俊彦岡山大学・ヘルスシステム統合科学学域
隈元 崇岡山大学・自然科学学域
加藤内藏進岡山大学特命教授
藤井和佐岡山大学・社会文化科学学域
北川博史岡山大学・社会文化科学学域
德永誓子岡山大学・社会文化科学学域
松岡弘之岡山大学・社会文化科学学域
東野将伸岡山大学・社会文化科学学域

研究の概要

本研究では、岡山を中心とする地域歴史資料の保全方法の開発や利活用に関する基礎的な研究を行う。1995年1月の阪神淡路大震災からはじまる史料ネット運動の根底には、地域の歴史と文化を伝えるものの保全と活用を通じて、地域住民を主体に歴史と文化を再認識し、新しい生存と生活の場を作っていこうとする大きなうねりがある。そのためには、研究者と地域住民が共同して地域歴史資料を見つめなおし、地域においてその歴史的意味を再認識することを通じて、その保存と継承をはかることが求められている。地域の歴史資料は人間の生存の痕跡でもあるため多岐にわたるが、本研究では、西日本豪雨の被災史料をはじめとして、岡山の地域社会に関連するいくつかの資料を対象として、その保存・修復に取り組むとともに、活用にむけた基礎的な研究を行う。

研究実施状況

①西日本豪雨による被災史料の安定化作業・診療記録等医療アーカイブの整理作業を実施した(東野・松岡・松尾)。

②教育プログラムの開発について、2022年度地域歴史文化大学フォーラムにて岡山大学の事例をコメント報告した(松下・天野・今津)。

③「地方占領期研究と街の記録・カラー写真・岡山」をテーマにRIDC特別展にてプレ展示を行うとともに、共同研究の成果を第21回マンスリーセミナーにて発表した(長・福島)。

④青山家文書の整理を実施し、目録作成・写真撮影を行った。目録等は整備した上で、リポジトリで公開を予定(松岡・東野・岩崎)。

研究成果の概要

【出版】

今津勝紀『日本古代の環境と社会』塙書房、2022.12

東野将伸「岡山県における文化財保全の取組と今後の課題―大学関係者の立場から―」(『日本史研究』725、2023.1)

今津勝紀「吉備の古代社会を考える―正倉院文書とシミュレーション」「岡山史料ネットについて」(『岡山の自然と文化』42、2023.3)

【講演・口頭報告】

今津勝紀 2022.9.19 「Disasters and Human Life:Distinctive Roles of History and Culture」(於:デルヴァジェ大学、グアテマラ共和国)

今津勝紀 2022.10.12 「文化財の防災を考える-西日本豪雨の経験から」(国立大学図書館協会セミナー「災害と図書館」オンライン:図書館関係者300人)

今津勝紀 2022.10.29 「吉備の古代社会-正倉院文書とシミュレーション」・「岡山史料ネットについて」(第10回おかやま文化フォーラム完結編「歴史の実像を求めて 地域と歴史資料」主催:岡山県郷土文化財団 市民:100人)

岡山史料ネット(文責・松岡弘之) 「2022年度の岡山史料ネットについて」 第9回全国資料ネット研究交流集会・宮崎、2023年1月29-30日 宮崎日日会館

長志珠絵・福島幸宏 2023.3.8 「第21回 RIDCマンスリー研究セミナー 「地方占領期研究と街の記録・カラー写真・岡山」 オンライン

今津勝紀 2023.3.11 「地域歴史資料保全の取り組み-災害と人々の暮らし-」(RIDC 於:岡山シティミュージアム)