清家章教授が編集した『磯間岩陰遺跡の研究』が発行されました
本書は、和歌山県にある5世紀後半から6世紀を中心とした岩陰墓の研究報告書です。
鹿角装剣・鹿角製釣針・鳴鏑(なりかぶら)などの優秀な鹿角製品とともに12体以上の人骨が出土したことで知られています。古墳時代の漁労民の実態を探る上で重要な資料として知られていました。その優れた内容から遺跡は国史跡に、出土遺物は国指定重要文化財に指定されているものの、調査報告書が未刊でした。
考古学・人類学・生物学・動物学・分子生物学等という多分野の研究者が集って多角的な分析を実施し、発掘調査から50年たって初めて遺跡の全貌が明らかとなりました。
報告書は大学・図書館・研究機関に送付されています。岡山大学学術成果レポジトリにも登録されていますので、
そこでも読むことができます。以下がURLです。
考古報告編 https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/62293
図版編 https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/62294
分析・考察編 https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/62295
清家章編2021『磯間岩陰遺跡の研究』田辺市教育委員会・科学研究費磯間岩陰遺跡研究班