2023年度共同研究プロジェクト 今津勝紀
採択課題名
地域歴史資料アーカイブの構築による岡山地域社会の研究
メンバー一覧(氏名、所属)
今津 勝紀 | 岡山大学・文明動態学研究所 |
中谷 文美 | 岡山大学・文明動態学研究所 |
岩崎 志保 | 岡山大学・文明動態学研究所 |
松下 正和 | 神戸大学・地域連携本部 |
天野 真志 | 国立歴史民俗博物館 |
長 志珠絵 | 神戸大学・国際文化学研究科 |
藤井 和佐 | 摂南大学・現代社会学部 |
福島 幸宏 | 慶応義塾大学・文学部 |
松尾 俊彦 | 岡山大学・ヘルスシステム統合科学学域 |
隈元 崇 | 岡山大学・自然科学学域 |
北川 博史 | 岡山大学・社会文化科学学域 |
德永 誓子 | 岡山大学・社会文化科学学域・准教授 |
松岡弘之 | 岡山大学・社会文化科学学域 |
東野将伸 | 岡山大学・社会文化科学学域 |
研究の概要
文明動態学研究所の文化財レスキュープロジェクトの一環として、岡山を中心とする地域歴史資料の保全方法の開発や利活用に関する基礎的な研究を継続するとともに、写真をふくめた多様な地域資料の復原と活用による岡山の地域社会の研究を行う。本研究では大きく①地域歴史資料の保全と活用に関する人間文化研究機構とのネットワーク事業に関連して、西日本豪雨などの災害による被災史料のレスキュー、教育プログラムの開発、②岡山大学創設期のミシガン大学日本研究所との関連をはじめとして、岡山大学に関わる地域歴史資料の整理・活用に関する基礎的な研究を行う。
研究実施状況
6月15日に第30回知好楽セミナーを岡山大学附属図書館と共催で「カラー写真でみる1952年の岡山の街・人びと―J.ホールのいたミシガン大学日本研究所岡山分室の遺産-」を開催し、9月21日に地域歴史資料の撮影を行った。
研究成果
知好楽セミナーには、一般の市民やこの問題に関心を共有する研究者(計48名)が参加し、ミシガン大学日本研究所岡山分室に在籍していた日本学研究者J.W.ホールが撮影したカラースライドを紹介しつつ、占領期の岡山県下の様子を取り上げた。高精細の写真については「約70年前の写真がきれいで楽しめた」「色が入ってることで身近に感じることができた」などの感想が多く寄せられ、撮影場所が判明していない写真が紹介された際には参加者から「ここはあの場所ではないか」等の声が上がるなど、カラー写真が記憶を喚起する効果的な地域歴史資料であることが確認できた。
地域歴史資料については、何点からの写真撮影を実施するとともに、史料ネットに関する西日本の大学協議会に参加して連携活動を行った。