プロジェクト

共同研究プロジェクト 中谷文美

採択課題名

性差(ジェンダー/セックス)への異分野横断的アプローチ:カテゴリー化を再考する

メンバー一覧(氏名、所属)

中谷文美岡山大学・文明動態学研究所
松本直子岡山大学・文明動態学研究所
清家章岡山大学・社会文化科学学域
藤井和佐岡山大学・社会文化科学学域
光本順岡山大学・社会文化科学学域
片岡仁美岡山大学病院・ダイバーシティ推進センター
松田祐依岡山大学病院・総合内科
大澤貴美子岡山大学・グローバル人材育成院
伊藤詞子京都大学・野生動物研究センター
武内今日子東京大学大学院・人文社会系研究科/日本学術振興会

研究の概要

 本研究は、男/女、あるいはジェンダー/セックスの二分法に基づいて記述・分析されてきた性差・性別のあり方をそれぞれの分野の「常識」的理解と照合しつつ、異分野横断的視点から再考することを目的としています。具体的には、考古学、文化人類学、社会学、政治学、医学、霊長類学と文理にまたがる多様な分野の、かつ年代も異にする研究者が、それぞれの分野で当然視、あるいは疑問視されている性差理解を俎上に載せます。
 ジェンダー/セックスに関する研究蓄積はすでに膨大にありますが、一般社会においてその成果が十分理解され、また浸透しているとはいえません。
 このような現状を踏まえ、各学問分野において主流となっているジェンダー/セックス、そしてセクシュアリティの理解や分析手法をめぐる現状と課題を明らかにしつつ、一定のリアリティに根差した性の違いが意味を持つ場面と持たない場面、意味を持たないにもかかわらず強調される場面など、性に基づく差異とそれに付与される意味をめぐる様相が多様であることを確認します。その上で、分野ごとのアプローチの特性や、逆に当然視されていた課題設定の問題点を明確化することをめざしています。
 また、理念レベルにとどまらず、具体的な事例(考古遺物に現れる性差の同定、チンパンジーの生殖行動など)に即した議論を行うことで、他分野やひいては一般社会に対してジェンダー/セックスに関する研究成果をよりわかりやすく伝える方法を探ります。