第26回 RIDCマンスリー研究セミナーを開催します
第26回 RIDCマンスリー研究セミナー 力士と手形-記録と魔除けの視点から-
【スピーカー】 岡山大学 社会文化科学学域 准教授 大久保 範子
【日時】 2023年9月27日(水)12:00-13:00
【開催方法】 オンライン(ご参加いただくにはZoomのご利用が必要になります)
【概要】大相撲には力士が手形を押し、縁起物として贔屓客などに配る風習があり、多くは朱色や黒い墨で色紙などに押され、傍に四股名のサインが入った形式である。一方でその起源や由来については確定的な資料は残されておらず、漠然と”縁起物”として受け入れられている状況にある。
江戸時代の文献や浮世絵をたどると、力士の手形は江戸勧進相撲の巨人力士に端緒があるように思われる。巨人力士とは土俵入りを専門的に行う、いわば見世物的な役割を担った力士のことで、彼らは贔屓客の求めに応じその人並み外れた手形を押していたが、この時点で縁起物としての意味が期待されていたかは明らかでない。
本発表では、力士と手形の関係に焦点を当て、その起源と現在にまで至る過程、また記録から縁起物へと転じていった経緯について考察を試みる。
【対象】 どなたでもご参加いただけます
【参加費】 無料
【主催】 岡山大学 文明動態学研究所
【申し込み先】 https://forms.gle/DZTrjSVphvcsHLSXA
(申し込み締め切り:9月26日12:00)
【問い合わせ先】 岡山大学 文明動態学研究所 ridc@okayama-u.ac.jp