第12回 RIDCマンスリー研究セミナーを開催します
第12回 RIDCマンスリー研究セミナー
「モノのやりとり」をめぐる認識の齟齬ともつれあい―トンガにおける他者接触の事例から―
【スピーカー】 比嘉夏子 岡山大学文明動態学研究所 客員研究員
【日時】 2022年5月18日(水)12:00-13:00
【開催方法】 オンライン(ご参加いただくにはZoomのご利用が必要になります)
【概要】本発表では、モノのやりとりをめぐって行為者間に生じる認識の齟齬や、そこから生起する感情について、トンガの事例を元に議論する。ある「モノのやりとり」を、行為者は贈与・交換・交易・売買などのいずれの行為として認識し、どのように位置づけるのだろうか。行為者間の関係性や行為の文脈がそもそも自明な場合もあるが、状況によってそれは不明瞭であり、そのことによって認識の齟齬が生じる可能性がある。ここでは西洋接触期(18-19世紀)の文献資料に基づいて、トンガに来島した西洋人とトンガ人とのモノのやりとりの諸相を読み解き、交易の論理と贈与の論理がもつれあうさまを明らかにする。最後に、一連の事例を参照しつつ、こうした行為と認識の小さなズレが、「他者性」や「共同性」を浮かび上がらせることを論じる。
【対象】 どなたでもご参加いただけます
【参加費】 無料
【主催】 岡山大学 文明動態学研究所
【申し込み先】 https://forms.gle/HwnHTsMMdHXas5Dh8
(申し込み締め切り:5月17日12:00)
【問い合わせ先】 岡山大学 文明動態学研究所 ridc@okayama-u.ac.jp