瀬戸内哲学研究会「連続オンラインセミナー フッサールの倫理学と社会哲学」を共催します
フッサールが共同体や社会といったトピックに取り組んだことは、1973年に全集第13-15巻として刊行された『間主観性の現象学』以来現象学研究者にはよく知られており、この話題について多くの研究が残されています。また、フッサールが倫理学について論じるに値するさまざまな議論を残していることについても、関連するテクストの刊行と近年の研究の盛り上がりによって、徐々に認知が広まっているようにおもわれます。しかしながら、倫理学に関する研究の進展を踏まえつつフッサールの社会哲学をあらためて検討するという試みは、国際的なフッサール研究の流れのなかでも、いまだ本格的には手がつけられていないといっていいでしょう。こうした状況に一石を投じるのが本セミナーの目的です。