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2024年度共同研究プロジェクト 岩﨑志保

採択課題名

農牧接触地帯における動物利用と社会動態-中国先史・古代の動物意匠の分析をとおして-

メンバー一覧(氏名、所属)

岩﨑 志保岡山大学・文明動態学研究所
今村 佳子成城大学・民族学研究所
菊地 大樹蘭州大学・歴史文化学院

研究の概要

考古資料に表された様々な動物意匠は、当時の人びとの動物に対する認識を反映したものであり、当時の動物利用の実態を示すものでもある。それらには地域的特徴を共有する一定の地域圏を認めることができる。

本研究では中国西北地域を取り上げる。古来より農耕民と牧畜民が絶えず接触を繰り返していた西北地域では、近年、動物考古学を含めた考古科学の分析成果が増加しており、先行研究で指摘されてきた文化圏を別の角度から重層的に検証できる素地が出来つつある。そこで、動物意匠のありかたと実際の動物利用について、時期を追って整理する。共通点・相違点を見出し、その背景となる社会および精神性の普遍性や変化を考えるものである。