2026年度 文明動態学研究所 共同研究プロジェクト 伊藤駿
採択課題名
周縁から立てられた問い ― 近代から現代へ
地方都市・離島・移民(国吉康雄)をめぐる民間文化支援の伝達と収斂
メンバー一覧(氏名、所属)
| 伊藤 駿 | 岡山大学・教育学域 |
| 才士 真司 | 岡山大学・教育学域 |
| 赤木 里香子 | 岡山大学・教育学域 |
| 山村 みどり | ニューヨーク市立大学キングスバロー校 |
| 奥村 一郎 | 和歌山県立近代美術館 |
| 山路 弘 | ヤマト運輸株式会社 美術品ロジスティクスチーム |
研究の概要
① 倉敷の実業家・大原孫三郎から発信された文化事業(児島虎次郎への支援と大原美術館の形成及び、これを基盤とした地方都市としての倉敷・美観地区)。この大原家の示したモデルを意識的に検証した② 福武家の文化事業が瀬戸内離島での芸術による地域振興事業へ発展。そして、②の事業の原点のコレクションとなり大原美術館も所蔵する、③国吉康雄の「市民権を持てぬ移民」としての渡米の先にある成功と画業、社会事業という、異なる三つの「周縁」を比較し、福武・直島の活動が大原モデルの伝達・継承なのか、類似した周縁的位置から独立した収斂なのかを問う。また、国吉を、福武が収集し「直島の原点」とした画家であると同時に、周縁を体現する事例=三者を接続する蝶番として位置づけ、文化・芸術資源の新たな活用方法を地域に提示する。